よく食う社長のデブログ

食べあるきを綴ってます。まれにお仕事の書き込みしてます。

RADIKOを聞いて思うこと。オンデマンドって本当に必要なのかな。


昨晩RADIKO(インターネットでラジオがほぼリアルタイムで聞けるサイト)が始まった。twitterであいついで「iPhoneで聴きたい」「ひさひぶりにラジオを聞いた、やっぱりおもしろい」など、ラジオの需要はまだまだあるのだなと痛感させられた。事実、自分も作業中に聞いていて心地よいし、持ち歩きたいとも思った。単純にコンテンツが流れる流通を変えただけなのにこんなにもインパクトがあるものか!と自分でもびっくりしてる。

おそらく、これだけの優良コンテンツ、一部のITフェチの方はRADIKOを使って「録音」を始めることでしょう。
(とかいってるうちにさっそくどなたかがツール作ってた。http://koukaijo.seesaa.net/article/143654661.html

そこで思うこと。それは「オンデマンドって本当に必要なんだろうかと」。

学生のころ、よく騒がれていた「オンデマンド」。これからのビジネスの主流だ!的な発想があったのだけど、2000年頃、アメリカのラスベガスで行われていたNBA(National Broadcasting Association)の展示会に参加し、アメリカではTIVO(HDD内蔵のセットトップボックス)が大ヒットしていたのを見てやや困惑した覚えがある。
今でもかなりの普及率を誇ると聞いてル。つまり、「録画や録音」と「AI」が発達すればするほど「溜めておける」、だからオンデマンドでお金を払うというのは少なくともテレビコンテンツではTIVOユーザーにはほぼ無縁なのだと思ったのだ。

そういう意味では、HDD内蔵レコーダーや最近ではPS3用のtorneなど、「溜めておける」ハードがどんどん一般家庭に普及している。これがもっと普及すると「自分が見たい番組を勝手に録画してくれて、後で見れる」ことになり、そもそも「見逃し」需要が生まれないことになる。ネット限定であったりしない限り、既存の民法のネット事業はやはり辛いのではないかと思う。

ラジオにこれが(試験的とはいえ)できて、なぜ映像コンテンツはできないのか。もちろん権利処理だとは思うのだけど、民法は「見逃し需要」による課金ではなく、「コンテンツ流しながら収益を上げるモデル」を早く作って欲しいと1ユーザーとして思うのでした。RADIKO応援します!

(でも私は日経テレコン21のヘビーユーザーです。アーカイブビジネスはコンテンツによりけりなんでしょうね。)